出産の心得

出産の心得、なるようになります

いよいよ初めての出産です。

 

赤ちゃんが産道を通って回りながら出てくるとか、頭蓋骨を重ねて頭を
小さくして出てくるだとか、そんな予備知識的なことは十分に理解しています。

 

陣痛が死ぬほど痛いのももちろん嫌です。

 

でもそんなことよりも不安なことを胸に抱いたまま私は出産当日を迎えてしまいました。

 

それは人に聞きづらい恥ずかしいことでした。

 

出産でいきむとき、当然他のものも出ちゃうよね?

 

いくら事前に浣腸して出していようが、生理的に便やガスは次々生産されていくものでしょう?

 

もちろんそれを我慢しながら赤ちゃんだけ出すなんて芸当はできるわけがない。

 

しかも助産師さんをはじめ先生や立会いの旦那にまで見られるなんて耐えられないんですけど…?

 

私はずっとそんなことを考えながら、検診の際先生に聞くにも聞けず、いざ当日を迎えてしまいました。

 

しかしいざ陣痛が5分間隔より短くなって分娩台に登る頃にははっきりいってそんなことは
どうでも良くなっていたのが事実。

 

これほどまでに痛いとは!!

 

ウンチやらおならやらをためらっていた私が馬鹿らしくて仕方がない。

 

痛すぎて何が出たかなんて感覚はまったくないし、もし出てたところでそれがどうした!!早くしてくれ!!という
剣幕で、いざ出産。

 

終わってみれば今度はかわいい我が子が愛おしくて愛おしくて、出産前の恥じらいや悩みなんて本当に
どうでもよくなっていましたとさ。

 

出産は考えても無駄。なるようになるのです。

 

食べ損ねたグラタン

 

長女を3年前に出産しました。

 

里帰り出産だった私が選んだ産院は食事が美味しいと評判で、釜焼きピザや
イベント毎に出るお膳が有名でした。

 

出産予定日から7日が過ぎた深夜、陣痛がきて来院しそのまま入院となりました。

 

深夜からの入院だったので、朝食の用意がないとのこと。

 

少し残念でしたが仕方がないなぁと諦め朝様子を見にきてくれた母親にパンを
少し買ってきて欲しいと伝えました。

 

母からは「もっとしっかり食べないと、出産は体力勝負だよ!」と言われたんですが、
今たくさん食べたら昼食が入らなくなると思い「今は食欲がないから」と押し切りました。

 

陣痛がなかなか強くならなかったので、昼食を食べたら促進剤を打ちましょうと医師と話をし、
念願の昼食が出ました。

 

さあ今から食べるぞ!と箸を持ったとたん、今までにない陣痛に襲われました。

 

いやでもこんな痛みに負けてられない!せっかく朝抜いたのに!と意地になってグラタンを
頬張りました。

 

一口食べては痛みに悶える私。しかも食べる毎に痛みはどんどん増していきます。

 

見かねた父がナースコールをし、そのまま出産になり昼食はお預けになりました。

 

分娩台に上がってからも妙にグラタンが気になり、何故か3時までに終わればグラタンを食べられる!と
勝手に決め込み、その強い気持ちのまま出産を終え後処理まで済ませました。

 

全部が終わり看護師さんに「あの、グラタン食べていいですか?」と尋ねると、

 

「衛生管理上、時間のたったものはあげれないんです。」と返されてしまいました。

 

代わりにおにぎりを作っていただきましたが、「グラタンが良かった……」とちょっと泣きました。

 

そこまでグラタン好きじゃないのに何であんなに意地になって食べたかったのか、今となっては謎です。